理容師、堀江弘晃です

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はじめまして。

草加駅東口から徒歩10分、草加市役所前の小さな理容室【THE PREMIUM BARBER HORIMIYA】の堀江弘晃(ほりえ ひろあき)です。

今回は自分自身についてお話したいと思います。

「どんな人がこのお店をやっているのか」
そんなことを、少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

理容師になったきっかけ

僕は、代々理容師の家系の長男として生まれました。

少なくとも、4代。
もはや「そうなる運命」みたいなもんです。

長男は家を継ぐもの。
30年前の田舎では、それが空気みたいに当たり前でした。

だから僕が「理容師になる!」って言ったときは、
地元の人も、学校の先生も、みんな褒めてくれました。

「えらいねぇ」「お父さんも嬉しいだろう」なんて。

僕もまんざらでもなく、
この道が正しいんだろうなぁと信じていました。

……まぁ、「理容師になったきっかけは家系だから」で
話を終わらせてもいいんですけど、
それだとブログが三行で終わっちゃうので、もう少しだけ。

勘のいい方はお気づきでしょうか。
そうです。
僕、継いでないんです。

立派な理容師になって、地元に戻るって決めて、
18歳で上京して修行を始めました。

理容の世界では「一人前になるのに10年かかる」と言われています。
その10年が経って、30歳になったころ。

地元は、どんどん静かになっていました。
いや、静かというか、なくなっていく感じ。

帰省するたびに、
「あれ? ここにあったスーパー、なくなってる」
そんな変化ばかりが目につきました。

そんなある日、父が言いました。

「お前が帰ってきても、お客さん、いないかもしれない。
埼玉で一人でやってもいいぞ。」

ご先祖様に申し訳ないんですが、決めました。

そして今、僕は埼玉で、
ひとり理容室【HORIMIYA】をやっています。

性格は「真面目・心配性・天然」

自分で言うのも気恥ずかしいんですが、僕はけっこう真面目です。
心理学を応用した営業トークとか、売れる言い回しテンプレートとか、ああいうのほんと興味ないです。
姑息なテクニックとかじゃなくて、真正面から殴り合えよ、みたいな平成のスポ根精神で生きています。
令和に適応する気は今のところゼロ。

そして真面目とセットで搭載されているのが、過剰な心配性。
出かけるとき「鍵ほんとに閉めたっけ?」「電気つけっぱなしじゃないよね?」を3周リプレイ。
治したいと言い始めてから、四半世紀。
もはやこれは人格というか、骨に染み込んだ仕様です。アップデート不可。

で、周りに「俺ってどんな人?」って聞くと、だいたい “天然”と言われます。
会話のキャッチボールをしていたはずなのに、突然、僕だけ外野スタンドに向かって全力スローをしてしまう。
飛躍というか転生レベル。営業職としては致命的なバグ。

でも、真面目で、心配性で、天然。
この3つが謎にバランスをとりあって生き延びてきたのだとしたら、これはもう、欠点じゃなくて設計思想なのかもしれません。


こんな僕でも、ちゃんと誰かの役に立てる場所があると信じています。
それを探すために、今日も鍵を3回確認してから出かけます。

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